用語集

匁(もんめ)
タオル取引の基本は「匁」という目方で行われています。1匁は3.75gで、200匁で700gです。タオルの基本取引は1ダース単位なので、この200匁は12枚の重さとして取り扱われます。1枚1枚の重さで比較するのではなく1梱包(600枚)あたりの目方を量って計測するのが通常です。
一般的には使用されているのは、200匁、220匁です。粗品として会社のPR、引っ越しのご挨拶などでも一番多いタイプです。もっと重い(厚い)ものは主にエステサロンやホテルなどで使われているようです。逆に軽い(薄い)もの、160匁、180匁は温泉タオルなどで使われています。
先晒しと後晒しの違いは?
"晒し(さらし)"とは、糸についた不純物を取り除き(精錬)、白くする(漂泊)工程のことです。タオルを織る際に糸切れを防ぐため、糸についた糊(のり)や、材料である糸(=綿)にもともと付着している、油分や不純物をきれいに全て取り除き、漂泊・水洗いする工程です。
その"晒し(さらし)"をタオルが織りあがる前で行うのが「先晒し」、後で行うのが「後晒し」となります。主流は「先晒し」ですが、洗い上がりに優れた「後晒し」を敢えて取り入れるブランドもあります。
シリンダータオル(純白タオル)
アイロンをかけたように平らな表面をしているのが特徴です。一枚の厚みを薄く出来るので、かさばらないのが特徴です。製造工程上、シリンダーという熱いローラーを通して皺を取りながら乾かすのですが、そのローラーをシリンダーというため、この名前が付けられました。通常「白タオル」と呼ばれるのは、このタオルです。
ソフトタオル
シリンダータオルを熱風で生地の表面を立たせてボリューム感を出した物です。見た目にも厚みがありますし、手触りもふんわりで、吸水性も抜群ですが、手間を加える分、シリンダータオルに比べて1割ほど高くなります。
捺印タオル
毛中の横糸部分にロゴやデザインを染め込んでつくるタオルです。耐久性に優れ、洗濯等でも染め込んだ文字・絵柄が落ちません。乾いてくるとぼやけて見える名入り部分が、水に濡れるとハッキリと文字が浮かび上がってきます。温泉宿などで広く使われている名入れタオルです。薄くても耐久性があるのが特徴です。
カラータオル
特徴を出すために、色づけされたタオルです。シリンダータオル或いはソフトタオルに染料を付けています。
ジャガードタオル
パイルの上げ下げで立体的な模様を作る「上げ落ち」や、色の違う糸を用いる「毛違い」で、名入れしたタオルです。
ジャガード専用の織り機を用いるので、この機械で織ったタオルを単にジャガードタオルと呼ぶこともあります。
片袖印刷と両袖印刷
タオルの名入れは、パイル処理が施されていない平地に印刷しますが、タオルの片側にだけ印刷するのを片袖印刷、両面に印刷するのを両袖印刷と呼びます。
パイルって何?
パイルとは表面の糸を「ループ状態」に突起したものです。タオルの風合いや吸水性はこのパイルが生み出しています。通常は数ミリの長さですが、豪華さを出すため毛足を長くしたり、手拭いの様な実用性を求めて短くしたりと、調整する事によって、タオルの個性を出していきます。
シャーリング生地って何?
基本的にタオルはパイル状で織りあげます。ただ、パイル生地の状態ではデコボコしてタオル生地表面が均一とは言えません。そのため、このままプリントしてしまうと、あまりキレイに仕上がらなくなります。そこで、表面を均一化するために、パイルの頭部分をカットして整えます。これがシャーリング加工です。つまり、パイル生地に一手間加えたのがシャーリング生地ということです。この加工を行うことで、生地の表面が均一化され、キレイなプリントが可能となります。芝刈り機で芝を刈った直後のゴルフ場のグリーンをイメージしてください。
パイル生地、シャーリング生地それぞれに良さはありますが、プリントの仕上がり品質を考慮するなら、シャーリング生地がおすすめです。
顔料とは?
顔料は粒子が大きく(数ミクロン以下)コーヒーのように水に溶けきれず、小さな粒子として溶剤の中に分散した形で存在します。元々顔料(ピグメント)は泥絵の具、岩絵の具として数万年前の太古より使われてきたもので現在の絵の具も土や鉱物の合成金属化合物や石油化学合成による顔料が多数使われています。顔料は水や油に溶けきらず「絵の具を画用紙の上に塗りつける」といった生地の表面にとどまらせる方法で着色します。マットであまり透明性がありませんが耐水性があり、滲みません。紫外線などへの耐候性があります。
染料とは?
染料は、砂糖のように水に溶けた状態で存在します。元々は藍や茜など草木の汁液や花などを用いて、衣服の着色のために数千年前から使われてきました。現在は天然染料に替わり合成染料が多数使われています。粒子を持たない物質で分子状態で液体全体に色がついており、繊維の中に浸透し発色します。水に溶けているわけですから当然、耐水性が劣ります。しかし発色するにあたっては分子状態で発色するため、その色素数は多く濃度の濃い発色となります。
顔料プリントと染料プリントの違い
顔料プリントは意匠重視のデザイン性が高いものに適しています。これはにじみが少ないためですが、ソフト顔料を使っても濃い色のプリントの場合はタオル本体が硬くなるため適していません。
一方、染料プリント糸自体を染めるため、タオル本来の風合いは保たれますが、顔料プリントに比べデザインが少し滲んでしまうものの、タオル本来の風合いが保たれるため、通常は染料プリントをお勧めしています。
スレン染めって何?
特別な染料を使用した染め方です。何が特別かというと、染料なのに水に溶けないからです。この溶けない染料を、科学作用を利用して着色するという、高度な染色技術を施したのがスレン染めです。染めあがったタオルは洗濯や日光に強いのが特徴です。ただ、明るい色を出すのが難しい、コストが高くつくというデメリットもあります。
タオルの印刷方法
名入れタオルで多く使われているオフセットプリントは、平たい板の上に水が馴染む部分とはじく部分を加工しておきます。そして、インクをその板にのせると水が馴染む部分にだけインクが残り、それがプリントされるという仕組みになっています。現在ではPS版とよばれるアルミ製の物が主流ですが、樹脂製の物も使われています。樹脂製の物は、まるでハンコのように押して印刷する方法です。PS版のように細かい表現には弱いのですが、水を使わないので生地を汚したり、痛めたりする心配がありません。そのため、細かい表現の少ない名入れタオルのプリントについては、基本的に樹脂版を使用します。機械自体はPS版と同じ機械を使いますので作業効率は落ちませんし、こちらの方がシルクスクリーンプリントに比べ、1色または2色までなら早くできます。
番手って何?
糸の太さを表す単位です。数字が大きくなるほど、糸は細くなります。100番手以上になると極細番手と言われる事もあります。10番手~200番手位までの太さが可能です。タオルに使われる糸は20番手が主流です。
サイジングって何?
綿糸への糊着け工程を、サイジングといいます。タオルは製織課程において糸を引っ張りながら織る訳ですが、この時に糊付けによって切れ・伸び・縮みを予防するため補強する必要があるのです。ここ数年前までは、糊も科学系が主流でしたが、天然素材のデンプン糊を指定するメーカーが増えてきています。
糊抜きって何?
糊抜きとは、サイジング工程で付着させた糊を文字通り「抜く」事です。科学糊は科学薬品を使用して抜きます。天然糊は天然の酵素を利用します。
精錬って何?
精錬とは、原糸の綿繊維がもっている油脂分、蝋質、ペクチン質などを落とす工程です。しっかりやらないと綿がもっている吸水性を引き出せないので、念入りに洗います。この「念入りに洗う」という工程が、同時に糸に付着している不純物の汚れも取り除く事になります。
漂白って何?
漂白とは、精錬で落としきれなかった原糸の色素不純物を取り除き、綿本来が持っている天然の白さを引き出す加工です。後で色をつけるものでも、まずは白くするのが基本です。