泉州タオル一筋の社長と行く、工場見学

こんにちは! 僕らのタオルつくりに興味もってもろうて(持って頂きまして)を、ほんま(本当)にありがとうございます! ここは、日本タオル発祥の地、大阪・泉州。大阪とはいえ、自然豊かでしょう!ええ(良い)水が湧いてるんで、タオルつくりに向いているんですよ!そこに伝統と最新技術を組み合わせた・・・、って実際見てもらったほうが早いですわな(ですよね)! ほな(それでは)、いってみましょか!

製織

製織

ここがポイント

まずは、綿糸をタオル生地に織ってる場面からスタートです。写真に写ってる機械は「織機(しょっき)」です。これで綿糸をタオルへと織っていくのですが、この時使う綿糸にはサイジングと呼ばれる加工が施されています。織機は糸を引っ張りながら織っていくので、切れない様に蝋や糊付けして補強しているんですね。で、その加工後に織るんです。現場の湿度は70%前後。これ位の湿度が最も綿に優しいんです。季節に左右されない様に、加湿器のお化けみたいなので、に徹底管理しています。

ヘムミシンかけ

ここがポイント

織りあがった生地の両端をミシン掛けします。タオル業界ではオーバーミシンと呼んでます。この後の製造工程で端切れやほつれが無い様にする補強作業です。この時点で反物状の生地が出来上がってると捉えてください。ちなみに、下に写ってる白いのは埃やないですよ(笑)。綿吹雪です。湿度が高いんで、機械がまわり始めると、どうしても貼りつくんですよね。もちろん、後できちんと掃除します。

織りあがりチェック

ここがポイント

最新・高性能の機械を使っているので、品質のバラつきはまず無いのですが、それでも最終チェックは人の目でやります。切れてないか、縮まないか、織りムラはないか、引っ張ったり目を凝らしたり。生産効率考えたら無駄に見えるかもしれませんが、品質の良さや均等性は、機械やなくて、つくり手の拘りがモノを言うと信じてるんです。使い手さんの事考えたら、下手なもんは絶対出せんという意地もありますからね。

染め工場へGO!

ここがポイント

「織り」の部門はここで終了です。次は泉州タオルの代名詞、「後晒し」の工程へと入っていきます。写真をよく見ないとわかり辛いかもしれませんが、このタオル、まだ生成色でしょ?まだワックスなんかが染み込んでるからです。さわり心地もゴワゴワしてます。それを次の晒し工程で、綿本来の白さとフンワリした触感に戻していきます。

後晒し

糊抜き(洗い)

ここがポイント

まずは、先ほどの製織工程で付いた糊を取り除きます。僕たちがつくっているタオルの糊は化学系糊でなく、自然糊。化学系糊は化学薬品で除去するのですが、僕らは普通のお湯で洗います。そして、次の工程でバクテリアに糊成分を食べさせるんです。

糊抜き

ここがポイント

バクテリアにも色んな種類がいるのですが、僕らの場合、アミラーゼに糊成分を食べさせています。アミラーゼが活発になる温度・湿度を一定に調節し、約18時間じっくり食べてもらいます。そら(もちろん)、化学系を使った方が手っとり早いんですが、綿を痛めますし、何よりも、使い手さんの肌を考えたら自然素材が良いに決まってますわな。

精錬

ここがポイント

さて、糊抜きが終われば、精錬です。精錬とは、原糸の綿繊維がもっている油脂分、蝋質、ペクチン質などを落とす工程です。しっかりやらないと綿がもっている吸水性を引き出せないので、念入りに洗います。この「念入りに洗う」という工程が、同時に糸に付着している不純物や汚れも取り除く事になりますので、後晒しは清潔だと定評があるんです。

漂白

ここがポイント

精錬の後は、漂白です。漂白とは、精錬で落としきれなかった原糸の色素不純物を取り除き、綿本来が持っている天然の白さを引き出す加工です。この工程をきちんとやっていれば、蛍光増白剤なんかに頼らんで済むんですわ。僕たちは、筒内を真空にする事で、染料や漂白剤を染み込みやすくする工法を用いています。圧力をかけずに加工するので、綿への負担が少なくなる、自慢の工法です。

染色

ここがポイント

カラータオルの場合は、漂白後、染色します。泉州タオルは全工程において、和泉山脈がもたらす軟水を使っているので、綺麗に染まります。大陸系に多い、鉱物がたくさん入った硬水だと、同じく鉱物を使った一部の染料とは相性が悪くなります。日本の恵みは素晴らしいですな。

晒し完了!

ここがポイント

念入りにじっくり洗われたタオルたち。後晒しならではの光景です。ここから速やかに乾燥工程へとうつります。さて、次の乾燥方法で、タオルの種類が変わってきます。シリンダータオルとソフトタオルです。ほな(それでは)いってみましょか!

乾燥

ここがポイント

まずは、乾燥機で水分を65%とばした後、写真に写っている熱したローラーで乾燥させます。綿を痛めない様に温度調整や圧力のかけ方には細心の注意を払ってます。このローラーをシリンダーと呼んでるので、出来たタオルはシリンダータオルというんです。表面はアイロンを当てた様にペタッとした仕上がりになります。

ソフトタオルに加工

ここがポイント

シリンダータオルに熱風を吹き付けて、毛を立たせると、風合い豊かなソフトタオルになります。フワッとした仕上がりになる様に、温度や風量の調節は、かなり綿密に設定しています。

名入れ

ここがポイント

名入れは専門の職人さんに依頼。心を込めて名前を入れていきます。滲みや色合い調整は、まさに職人技!「送り手」の「受け手」への思いを、名前と共に刷り込んでいく。名入れタオルの本場、大阪泉州の矜持にかけて大事に大事に刷り込んでいきます。

ミシン掛け&裁断

ここがポイント

最後はミシン掛けと裁断。昔はオバちゃんたち(綺麗な女性たち)の内職でしたが、今は機械化されています。何や(何か)温かみがないって?そんな事ありません。タオル置いてる場所、ピカピカに磨いてるでしょう?しかも埃被らない高い場所に!こういった細かな気配りを、タオルのつくり手一人ひとりが出来るというのも、日本製の強みやと思ってます。使い手とつくり手の感性が近いというのは大事な事やと思いますよ。

完成

ここがポイント

ようやく出来上がり。「気いよう(気持よく)使ってもらうんやで」と、わが子を送り出す気分ですわ。ここに至るまで、多くの泉州タオル人たちが「良いタオルつくりたい!」って思いをありったけ込めてきました。どこに出しても恥ずかしくない、「思い」を紡いだ真っ当タオル。どうぞ、大事な方々へ、思いを込めてお渡し下さい。